
2024.XX.XX 女性の健康に配慮した職場づくり:
女性のつらさ、想像できていますか?
女性たちが経験している月経がどれほど大変なのか、想像したことはありますか?女性の皆さんは、自分の生理痛が他の人と比べてどうなのか、疑問に思ったことはありませんか?
オルガノンでは2023年4月に、大阪ヒートクール株式会社の協力のもと、月経痛を疑似体験できるVR装置を用いて、多くの女性が悩む月経痛について理解を深める社内イベントを開催しました。この装置は、奈良女子大学と甲南大学の研究チームが開発したもので、おなかに装着した電極パッドに電流を流すことで月経の痛みを再現するものです。
男女約30名の社員が体験しました。思わぬ痛みに声をあげる人、苦しそうに体を折り曲げる人、全く動じない人など反応はさまざまでした。この体験イベントを通じて、月経痛に悩む女性たちの問題や身体的・精神的な苦痛について考える良い機会となりました。
誰もが働きやすい職場づくり
世の中の約半分は女性です。その半分を占める女性たちが向き合う月経随伴症状は、女性の社会生活に大きな影響を与え、社会全体にとっても大きな経済的損失となっていると言われています。たとえば、生理を女性だけの問題ではなく、職場を共有する男性の視点も踏まえて多面的にとらええ直すことで、性別を問わず誰もが働きやすい職場のあり方が見えてくるかもしれません。2024年にはNewsPicks Brand Designの協力のもと、生理をテーマに男性管理職による座談会を開催しました。生理休暇などの女性の健康の支援制度を拡充する企業も増えている中で、男性管理職2名に産婦人科をまじえて、男性管理職は何を知り、どのような対応を心がけるとよいかを話し合っています。
生理休暇の名称を「Her Day Leave」にして取得しやすく

今日は生理中で体調が思わしくない。ひどい眠気やだるさがあって仕事に集中できないとう経験のある女性も少なくはないと思います。しかし現実問題、こういった症状を理由に休暇を取ることは、なかなかできません。周りの目や上司の反応が気になったり、休暇の申請がためらわれたりすることもあります。こうした女性の声に応え、オルガノンは2023年9月1日に生理休暇制度を見直し、「生理休暇」を「Her Day Leave」へと名称変更しました。
「Her Day Leave」は、これまで直接的な表現のため取得しづらかった「生理休暇」の名称を変更し、取得要件を「生理」に加えて「月経随伴症状」や「女性の更年期の症状」にも広げた休暇です。1カ月に3営業日まで有給で取得できます。また、取得のハードルを下げるために、上司への休暇申請時に具体的な理由を告げる必要がないことを社内に周知しました。制度変更後、新たに数名がHer Day Leaveを利用しています。制度の利用が少ないからといってニーズがないとは言い切れません。制度の使いにくさが影響している可能性もあり、制度の内容や運用を見直していくことも必要です。
3月8日の「国際女性デー」を、女性自身やパートナーの健康を見つめ直す日に
オルガノンでは、3月8日の国際女性デーを恒久的に会社の休日とし、全世界の従業員が自分やパートナーの健康を見つめ直す日としています。女性従業員は自身の健康のために、婦人科のかかりつけ医を受診したり、身体のメンテナンスをする日に、男性従業員にもパートナーや家族の健康に心を寄せる日にしてくれたらと願っています。

オルガノンは女性一人ひとりの健康に向き合うグローバルヘルスケア企業として、これからもすべての従業員が心身ともに充実した状態で働き、能力を発揮できる環境づくりに率先して取り組んでいきます。