
2024.06.04「女性の健康とキャリアに関する調査白書」を発表:
オルガノンはW society実行委員会と共同で、2024年3月8日の国際女性デーに合わせて、従業員数200名以上、売上高100億以上 の企業/団体に所属している30代〜50代の係長以上の女性ビジネスパーソン515人を対象に、「女性の健康と キャリアに関する調査」を実施し発表しました。このたび、調査白書の最終報告(日・英)がまとまりましたので公開いたします。
経済産業省は2024年に、女性特有の健康問題に起因する労働損失を社会全体で約3.4兆円に上るという推計を発表しました (1)。この数字は、働く女性の健康が向上することは女性個人にとってだけでなく、企業の事業活動や社会全体にとっても大きな意味をもつことを示しています。こうした認識の高まりにともない、女性の健康は企業が取り組むべき主要課題のひとつとしてとらえられるようになってきました。
女性の健康は、公の場で話すことがタブー視されてきたという社会背景とともに、症状や生活への影響の程度に個人差が大きく、他人からは見えにくいといった特徴から、企業の対策検討において難しさを感じやすい側面があると言われています。しかし、今回の調査では、キャリアアップに前向きな女性たちにとっては、プライベートへの理解や健康に対するポジティブな企業風土や施策は職場への信頼につながり、企業に対する満足度を高めることが示唆され、企業が女性の健康に取り組む効用が示されました。
本調査を通じて、企業が女性のキャリア構築を支援するにあたって健康面への取り組みも重要であることに理解を深め、これから対策を始めていこうとする企業、今ある対策をさらに改善していこうとする企業が増えていくことを願っています。そして、企業にとっても、そこで働く女性従業員たちにとっても、双方にとってメリットが感じられる職場がさらに広がっていくことを期待しています。
女性の健康とキャリアに関する白書(日本語版)
White Paper: Women’s Health and Career (English version)
1. 経済産業省「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」2024年2月https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/jyosei_keizaisonshitsu.pdf(最終アクセス日:2024年6月4日)